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SPACEGODZILLA 

S.H.MONSTER ARTS

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福岡決戦Ver.

S.H.モンスターアーツ ゴジラシリーズ 
スペースゴジラ(福岡決戦Ver.)

メーカー:バンダイ
定価:16500円
発売日:2024年3月22日

宇宙怪獣は、ゴジラと同じG細胞を持っています……つまり、”スペースゴジラ”と呼んでいいでしょう。


今までにG細胞が宇宙へ送り出される機会は2度ありました。
1度目はビオランテの破片、2度目はモスラに付着したゴジラの肉片です。


そのいずれかのG細胞がブラックホールに飲み込まれ、ホワイトホールから放出される。
急速な進化の中で結晶生物を取り込み、さらに間違って「ケミカルX」という

余計な薬品が入ってしまった!


そして生まれたのが強くてかわいい正義の味方、超強力3人娘! パワーパフガールズ!!!(違う)


パワーパフガールズの誕生経緯よりもよくわからない経緯で誕生した怪獣、それが

宇宙怪獣スペースゴジラですw


ちなみに本当の誕生経緯は上記のホワイトホールから放出されたG細胞が結晶生物を取り込み

さらに恒星爆発のエネルギーを受けて異常進化した結果スペースゴジラになった、というものです。
うむ、やっぱりよくわからん!

純粋なパワーや耐久力も非常に高いだけでなく厄介な能力の数々を持ち合わせ

今でも平成VSシリーズの中でも最強クラスの怪獣と名高い存在です。

口からは軌道を変えることができる破壊光線コロナビームを吐けるのに加えてバリアを

張ることもでき、反重力を操り自身を浮遊させたり敵や物体を持ち上げて投げることも可能。


さらに電磁波で機械を狂わせる他、最大の特徴として事前に戦場に結晶体を作ることで

自分専用のバトルエリアにし、そこでは結晶体を介して"無限に"宇宙エネルギーを

取り込むことができるというチート極まりない怪獣でした。


バトルエリアの結晶体や、宇宙エネルギーを取り込むための両肩のクリスタルジェネレーターを

破壊されると弱体化するものの、それでもゴジラとMOGERAを相手に2対1でも

優位に立てるというまさに破壊神と呼べる強さ。


MOGERAは鼻ドリルなのもあってやや面白めな見た目ですが、総合スペックはスーパーメカゴジラ

(1度はゴジラを倒しファイヤーラドンも倒してる)以上という強さですからね。

 

ゴジラとMOGERAを同時に圧倒するというのがどれほどのことかわかると思います。
闇の衣を纏っている間はめちゃくちゃに強く、闇の衣を失ってやっと普通のラスボスの

強さになるドラクエ3のゾーマを彷彿とさせますね。


背中の結晶体を巨大化させて飛行する飛行形態も、全長250mという巨体でありながらも

大気圏内をマッハ3、宇宙空間では光速に近い速度を出せるハイスペック怪獣です。


誕生したスペースゴジラはゴジラ&リトルゴジラがいるバース島に降り立ち(その道中で迎撃に出たMOGERAをたやすく撃破)、ゴジラを倒してリトルゴジラを結晶体に閉じ込めた後は各地を回りながら福岡に降り立ち、福岡タワーを中心に結晶体のバトルエリアを形成。


1度は敗れたゴジラとMOGERAは最大の脅威を倒すために、敵に有利なフィールドと化した福岡へ赴くのでした……。

ゴジラVSスペースゴジラ、急で作られたため脚本には賛否両論ありますがロンデニ的には

怪獣バトル映画としては素晴らしいと思います。


MOGERAに搭乗する男達の熱さやスペースゴジラの強さも尺たっぷりに描かれてましたし。
VSビオランテとかはゴジラを怪獣災害として扱ったり、G細胞を巡ったりするのは映画としては

良いのですが、尺がなくて怪獣バトルはすぐ終わっちゃったので、全然VSしてないじゃんって

不満があるのも事実でして……。


さて、そろそろレビューにいきましょう。
そんなスペースゴジラのアーツですが、立体化に関して劇中の誕生経緯風に説明しますね。


今回のスペースゴジラのモンスターアーツは、福岡での決戦を再現した仕様になっています。

つまり、福岡決戦Ver.と呼んでいいでしょう。

今までにスペースゴジラがモンスターアーツ化される機会は2度ありました。1度目は通常の

スペースゴジラ単体、2度目は戦闘での汚れた姿をイメージした塗装になりリトルゴジラとの

セットで販売されたスペシャルカラーVer.です。


そして近年福岡での決戦に合わせて夜をイメージしたカラーリングになり、新規で

クリスタルジェネレーターを破壊された状態のパーツが付いた福岡決戦Ver.が

発売された、ということです。


まず、こちらが箱。
思ってたよりコンパクトで、ダンボールが届いたときに意外な小ささに少し驚きました。

箱を開けてブリスターを出します。
ちなみに説明書はなく、付属パーツに関することは蓋のツメに印字されてます。

イラストの簡略化されたスペースゴジラ、ドラクエ5で仲間になるマーリン

(まほうつかい)みたいだw

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全体をグルリ。


ゴジラに似てはいるもののよりがっしりした体型になり、そんな

身体を刺々しい結晶がさらに大きく見せるのだから

ゴジラ以上のインパクト満点です。


紫の体色は夜をイメージした仕様なのもあって全体的にかなり暗い色、ほぼ黒になりました。

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こんなにゴツいシルエットなのですがフィギュアの高さは16cm、

クリスタルジェネレーターを含んでも17cmほどと意外と小さめだったりします

(尻尾を含んだ奥行は30cm弱ですが)


これはサイト内でもレビューしてるビオゴジことVSビオランテのゴジラと

ほとんど変わらない高さです。


設定ではビオゴジが80m、スペースゴジラが120mなのでちょっと物足りないか。

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頭部。


目つきだけでなく頭部のツノや隆起した外皮、口の周りにある牙が凶悪そう。


ゴジラの顔は耳や鼻の穴を確認しやすくどこか愛嬌を感じさせる顔つきなのに対して

スペースゴジラの顔は鼻の穴が小さくて眉の上も吊り上がって頭部全体が刺々しく

可愛さなど不要といわんばかりの顔です。

 

ゴジラよりも口が前に突き出ていて爬虫類やドラゴンらしくも感じます。

三又のツノはグラデーションのかかったクリアパーツで美しい。

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ゴジラとは結晶体以外に皮膚にも違いがあり、首から腹にかけては生々しい筋肉組織のような質感の皮膚になっています。

スペースゴジラの身体を飾る結晶体には未来・宇宙・無機質といったイメージが

ありますが、この皮膚にはその反対の生々しい異形さがあります。


皮膚は造形だけでなくシャドーを活かした塗りも非常に丁寧。

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背中にはゴジラの背びれのように結晶体が並んでいます。

金平糖みたいでちょっと美味しそうw


ただこの背鰭、サンプル写真だと透明感と深い赤の輝きが綺麗だったのですが

実物は赤というよりピンクに近く、陰影もあまり利いていないため

ちょっと安っぽくも見えてしまうかも。


色々見る目が甘いロンデニですが、このあたりはちょっと気になりました。

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爪は白一色ではなく、ブルーのグラデーションやシャドーが良い具合の生物感や汚れを表現しています。

IMG_6334.JPG

特に目を引くスペースゴジラの特徴、両肩のクリスタル・ジェネレーター。

サンプルではこれも綺麗な赤い輝きだったのですが、実際は通常版とそんなに

変わっていませんでした

。劇中と違う、ということはないのですがこのバージョンだからこその輝きですし

少し残念ですね。

尻尾の先端。
この部分の結晶体の質感は良い感じになってます。

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続いて、このバージョンだけの付属品をご紹介します。
まずは宇宙エネルギーを取り込むエフェクトパーツ。


スペシャルカラーverにはこれの緑色のが付属しておりますが、劇中では青色のはず。
スペシャルカラーのは間違い……ではなく、あちらはグラビ・トルネード使用時の

再現という仕様ですw 形は似てますが明確に差別化されているんですよね。


取り付けは簡単で、ただクリスタル・ジェネレーターの上からスポッと被せるだけです。


こちらもサンプルではややクリアがかかっている色だったはずですが、実物はクリア感はなく。なんでだ。ちなみにコロナビームを吐くエフェクトは通常Ver.のみに付属していて

こちらには付属しません。

IMG_6376.JPG

そして今回のバージョン最大の特徴がこちら。MOGERAの両腕から発射されるミサイル

スパイラル・グレネードによってクリスタル・ジェネレーターが破壊された状態を

再現できます。


あれだけ強かったのに『えっ、そんな簡単に破壊されるの?』と視聴者は思ったことでしょう。


映画バトルシップに登場するハイテクエイリアン戦艦が旧式大砲でめっちゃ大ダメージを受けたような驚きに似ていますw
まぁガメラの超強敵レギオンも干渉波クローが自衛隊のミサイルで破壊されたりしましたし

前述のようにスーパーメカゴジラ以上のスペックであるMOGERAの切り札兵器ですし

あまり細かいことは言いっこなしです。

付けるのは簡単なのですがしっかりハマると外すのにちょっと力が要るのと、付近に

敏感な背鰭があるので交換の際はガチャガチャせずに、しっかり摘んで少しずつ垂直に

引っ張る方が安全と思います。

クリア塗装に関して色々とサンプルより劣化してしまった点がありましたが

この壊れた両肩だけはサンプル通りの深く、透き通った輝きが再現されています!

「だったらなんでその質感をほんの少し…ほんの少しでいいから背鰭やエフェクトパーツに

なんで分けてやれなかったんだ!!!」
(ハンター×ハンター腕相撲シーンより)

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次に可動を見ていきましょう。
首は2箇所にジョイントがあるため、少しずつ動かすことで上を向くことができます。


天を仰いで咆哮とかをさせるには最大まで動かさないといけないのですが

◯印の部分が干渉するため、ちょっと気をつけねばなりません。

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腰の可動範囲は狭く、太もももあまり動きません。


ビオゴジは太ももに可動箇所が2つ仕込まれていたためかなり動いたのですが

スペースゴジラは見た目通りの可動です。

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対して、腕はめっちゃ動きますw
お前に何故この可動が要るってぐらいに。

これによって宇宙エネルギーを吸収して、スーパーサイヤ人のようなポーズで

漲ってるのを再現できますね。

IMG_6347.JPG

尻尾にはいくつもに分割されていてそれぞれが可動するため、

全体も結構動きます。


とはいえ、根本に近づくにつれて上下にはほとんど動かなくなるので

自在に動きをつけられるわけではありません。

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夢の対決、スペースゴジラとデストロイア!


平成VSシリーズ最強怪獣はどちらかというのは永遠の論争です。
これに関しては
 
デストロイアのオキシジェンデストロイヤー・レイが宇宙生物である

スペースゴジラに効くのか。

ヴァリアブルスライサーならバリアを破れるのか。

 

そしてスペースゴジラの攻撃力でデストロイアを進化させることなく

完全に殺しきることができるのか。
 
そこが全てであると思います。
個人的には悪魔のような外見やラスボスポジションからデストロイアを

応援したいんですけどね。


ちなみにこのへんのロンデニの考え、本来もっと掘り下げて

書こうかと思ったんですが長すぎてカットしましたw


どっちが強いか論争に関してはゆっくり解説とかありますし

そちらを視聴するのがいいんじゃないでしょうか(えー)
 
設定では同じ身長のはずが、スペースゴジラが小さめです。

IMG_6364.JPG

 

 

【総評】

このスペースゴジラも単価が安くないとはいえ通常版・スペシャルカラー版の

スペースゴジラのアーツは定価の倍ぐらいまで高騰してますし

夜仕様で暗くなった体色が嫌とかでなければ、そして他の怪獣と並べた際に

サイズ感が気にならないならお勧めできるフィギュアだと思います。


……通常版、私の記憶が正しければ発売時にヨドバシカメラとかで

ワゴン投げ売りされてた気がするんですけどねw

結晶体の質感がサンプルほどじゃなかったというのは残念ですが、劇中でも

そんなにクリアなわけではないですし通常版もクリア感はないみたいですしね。

 

あくまでもサンプルと違う、というだけで造形や塗装自体はハイクオリティです。


両肩が壊れた状態で飾るには単体でもカッコいいんですがやはりMOGERAも

並べたくなるもの。ですが、MOGERAのアーツもまた

高騰しているフィギュアです。


そこで! MOGERAも格納ドック出撃verという仕様で新作が出るので、欲しい方は

そちらを狙いましょう!(現在2024年3月)
 

記事製作 by

RONDENI

 

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