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S.H.MONSTERARTS
BIOLLANTE

S.H.モンスターアーツ ゴジラシリーズ ビオランテ
メーカー:バンダイ
定価:30800円
発売日:2020年12月

ゴジラのG細胞をめぐるテロによって最愛の娘である英理加を失った白神博士は英理加の遺伝子を組み込んだ薔薇の花を育てていた。
しかし地震により薔薇が入ったケースは割れ、薔薇も瀕死状態に。

「このままでは……英理加が死んでしまう」

博士にとってその薔薇は娘そのもの。
薔薇を生き長らえさせるため、博士はゴジラ対策に依頼されていた抗核バクテリアの

開発への協力を承諾し、その対価として借りたG細胞を薔薇に組み込むのだった……。



前回のゴジラアーツは平成VSシリーズ最後の敵デストロイアをレビューしましたが

今回はVSシリーズ最初の敵ビオランテをご紹介。
薔薇に博士の娘の遺伝子とG細胞を組み込んだことで誕生した植物怪獣です。

こちらは通常verがなかなかにクレイジーな価格まで高騰した中発表された

Special color ver.となっております。
通常verと比較して全体的なカラーリングが変わった他、細部の塗装も

追加されたりしているそうですが、通常verを持っていないので細かい違いは

ちょっとわからず割愛させていただきます。


ちなみにロンデニが最も好きな怪獣がビオランテなのですが、これを買うか

アルター製のプリンツ・オイゲン(アズールレーン)のフィギュアを買うかで結構悩みましたw


決め手となったのは某お店で通常verの実物展示を見てそのサイズに驚いたことですね。

もっと小さいと思ってましたので。
 

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外箱。
通常verは正面からのアングルでの写真でしたが今回は横から撮ったような

写真になっています。


箱のサイズは約41cm×21.5cm×22cmとかなりのビッグサイズ。

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最初は触手が取り外された状態で箱に入っています。
まずはこのままグルリと。


これはこれで胸像のような雰囲気がありますね。

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この状態でも横幅約16cm、高さ21cm、奥行は

16cmほどあります。

 

後述しますが首の傾き具合を大きく変えることが

できるため、ここでの高さというのは

真ん中ぐらいの傾き具合での数値としてます。


一応比較にマーベルレジェンドのサイクロプスを。

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では触手をつけていきます。


触手にはナンバーが小さく書かれているため

それぞれ合ったパーツを間違えないようにしましょう。

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『凶器のようなフィギュア』

まずは1本。
根本のボールジョイントはしっかり嵌めないといけません。


握り方によってはトゲが痛い…。
NECA製のバイオ4クリーチャー、アイアンメイデンのフィギュアを

彷彿とさせる痛みです。

いや、あれはもっと痛いか。

そしてこれを4本つけたら……。

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完成!
触手をつけることでサイズ感が一気に増し、(写真の状態で)横幅40cm超、奥行も30cm超という圧倒的なスケールへと変貌を遂げます。


触手をさらに広げるように動かして計測したらとんでもない数値に……

ビオランテの巨体を表すのに文句ないサイズですね。

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触手をつけた状態でグルリと。
触手は根本で持ち上がり、一部が接地するような

付け方になるので自然にうねりが生まれて動きを感じられます。

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ワニのような顔。


口は大きく開くことができ、口内にまで生えたトゲや、コンドームを使ったことで

有名なエイリアンのような膜も再現されています。

ですが私を含めた購入者の多くがこのビオランテに求めるのは、もっともっと大きく口を

開けるようにして欲しかったこと。


ビオランテは目が存在しないと昔私が勘違いしてたぐらいに、顔が見えなくなるほど

大きく開く口とそれによって強調されるグロテスクな口内が魅力なのに

これでは少し足りないなぁと思うのが正直なところです。


ただ膜を残しながら口を開閉させるならこれが限度なので仕方ないと思えたりもします。

口内のトゲももっと鋭くしてたら良かったと思うのも、大きめとはいえこのサイズで

そこまで求めるのはちょっと贅沢でしょうか。

余談ですがビオランテが口を閉じるときにズシンっと重い音が鳴るの、重量感が伝わってきていいですよね。

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頭を下げたり大きく持ち上げたり。
胸部の網目パーツも可動するので頭の動きに合わせてこれを動かし

首を下から支えるようにします。

頭を大きく上げた状態で口を開くと、劇中でビオランテがよく見せる

咆哮シーンを再現できますね。

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「ビオランテが………進化している」

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背中は頭と繋がっていて、頭を可動させると背中も一緒に動きます。

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頭を可動させるときの見栄えの面での注意点が、頭の上げ具合によっては

胸の網目パーツとボディの隙間が大きく開き、中の白い厚紙のようなものま

で見えてしまうこと。


上げすぎず、下げすぎずの状態が最も隙間ができない姿勢だったりします。

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体表には黒いトゲが。
頭部やこの辺の皮膚を見ているとやはり感じてしまうのが、このビオランテに

最も足りないのは生々しさということ。


ビオランテって口から粘液やら肉片みたいなものが垂れていて、さらに劇中では

大雨の中で現れたというのもあり、常に全身が粘液や雨で濡れた状態でした。


今回のアーツはビオランテの可動フィギュアとして造形とかは文句ないのですが

どうも質感がビオランテらしくないなと思ってしまうのが残念なところです。

触手の根本など、ところどころ濡れ固まった土のような質感の部分の塗装も

あるのですが求めてるのはそういうこだわりじゃなかったんですよね(汗)

生い茂った森林のような背鰭。


G細胞の影響でゴジラに似てこうなったという部分がありますね。

これを見ると個人的にはウルトラマンの灼熱怪獣ザンボラーを思い出します。

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腹部。劇中ではここにゴジラの熱線を受けて血飛沫を

あげまくってましたが、ビオランテは倒れませんでした。
ただHPだけは異様に高いけど攻撃力は並

装甲は紙だったなーという印象でしたねw

デストロイアはよくゴジラ相手に優位に立てなかった

最弱とかネタにされますが、そんなことはない。

あのバーニングゴジラを何度も横にしてます。

対してビオランテは溶解液をぶっかけるも接触箇所を骨にする

ヘドラのほど高い威力ではなく決定打に欠けましたし

蔦で刺し貫いた位置も掌と肩という微妙な当たりどころで

強さが伝わりにくかったり。


次から次へと出現する触手はゴジラをビビらせたりは

しましたが簡単に吹き飛ばされたり。

あとは花獣形態のときに足を掬って引き倒したり触手で

噛みついたりはしましたが、ゴジラからダウンを奪ってはないので

最も強くない感のある怪獣は実はビオランテなんじゃないかと……

まぁ『当時ビオランテのデザインに難航していて、決まったのが

撮影期限ギリギリだったため戦闘にあまり撮影時間を割けなかった』という大人の事情があるんですけどねw

話が脱線したので戻しましょう。
ここの内部にあるコアのような部分には発光ギミックがあります。

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裏を向けてドライバーで蓋を外すと、LR44系の電池を2つ入れる場所が

あるのでそこに電池をセット。

 

ちなみにテスト用の電池が付属しており、これは通常verには

付属していなかったそうです。

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スイッチは2方向に動かせて、それぞれで赤・オレンジと違う光り方を楽しめます。

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部屋の明かりを落として……

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触手。
先端の口はしっかり開閉します。


蔦の部分も単調でなく、細かい凹凸や樹皮がめくれたような

造形があったりして良き。

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そして頭以外動かないこのビオランテの躍動感を大きく左右する、触手の可動を

見ていきましょう。

触手の節には全部ボールジョイントが仕込まれており、1つ1つの可動範囲は

あまり大きくありませんが可動箇所は多いです。


また4箇所の根本はあまり動かない箇所もあれば結構動くところも。
それらを総動員すれば……

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こんなに動きます!

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モンスターアーツのVSビオランテ版ゴジラ(

耀響曲ではなく2021年8月発売の方)と並べてみます。


このときのゴジラが80m、5万tという体格ですので

サイズ比もバッチリです。

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触手を動かし、映画パッケージのような状態にすることも可能。


この2体を揃えたらこうやって飾りたくなるのは当然ですね!


………ですがこの向かい合った並べ方をすると、ビオランテの横幅分の

奥行き・ビオランテとゴジラの奥行きを合わせた分の

横幅のスペースも必要となるため、私はこの記事の写真撮影や

文章執筆している時点では新しく注文したデトルフの到着待ちですw

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終盤の頭丸齧りシーンも一応再現は可能です。

モンスターアーツの中でも特に高価ではありますが造形は非常に良く、このクリーチャー好きにはたまらないデザインの怪獣、しかも超スケールなのを動かして遊ぶこともできるという満足感に

見合う価格なのは間違いありません。

ただ口の開きは仕方ないとしてもやはり塗装はちょっと残念ですね。
デストロイアのSpecial color verが通常verよりかなり劇中の体色に近づいたのもあったので

ビオランテももっと違う方向に塗装を頑張って欲しかったです。

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